子供の近視治療のために、オルソケラトロジーの申し込みをしました。オルソケラトロジーは言いにくいので、以後、オルソと言います。眼科の人もオルソと呼んでいました。
子供は今年の4月から中学生。裸眼で0.1~0.2程度の中程度の近視です。自分が強度近視で苦労したので、できるだけのことはやってあげたいと思い、オルソを開始することにしました。
オルソを選択した理由
どこかでいずれ書こうと思いますが、進行した近視はトレーニングやサプリメントで回復することはありません。これは現時点の医学のコンセンサスかと思います。
私も以前は淡い期待を抱いて、そして販売業者に踊らされて、子供のためにいろいろと眼のトレーニング機器や目によいとされるものを色々試してきました。
しかし残念ながら一向に効果はありませんでした。視力回復するという謳い文句はうそだと思ったほうがよいです。
近視は生活習慣でなることもありますが(生活習慣が原因の一時的な仮性近視はトレーニングで治ります)、ほとんどの場合、近視というのは遺伝的な問題なのですよね。それがわかってからは、近視の進行を抑えることに目を向け始めました。
これもいずれか書きますが、近視の進行を抑えるというマイオピンも2年前から使っています。そして今回、オルソです。
検査の流れ
昨日、オルソの適合検査を行いました。適合検査の内容はドライアイチェックと近視の程度です。
夜中にコンタクトをするのでドライアイだとオルソは難しくなります。また強度近視だと十分な視力回復が見込めないのでオルソの適応は中程度以下の近視が条件になります。
私の子供の場合、適合検査は問題なかったので、適合検査終了後、お試し用オルソレンズを目に入れることなりました。初めてのコンタクトレンズで苦労するかと思いきや、すんなり入りました。
目はごろごろするものの、痛いということはないようです。オルソレンズはハードコンタクトの分類ですが、一般的なハードコンタクトとは異なります。
イメージとしては、大きさは一般的なソフトコンタクトレンズより一回り小さく、硬さはハードコンタクトに近い感じです。厚さはソフトコンタクトの2倍程度くらいです。一般的なハードコンタクトのように黒目の上で動くことはなく、装着感はソフトコンタクトレンズに近いのではないかと思います(想像)。
オルソを検討しているとき、子供は寝相が悪いので夜中に外れないかと心配していましたが、この形状をみたとき、その心配はいらないと思いました。
親が難儀する
ここまでは順調だったのですが、コンタクトレンズの付け外し練習でつまずきました。
中学生くらいの子供の場合、オルソの付け外しは基本親がやるそうです。これがめちゃくちゃ大変でした。まず入れるのに四苦八苦です。自分の目にコンタクトを入れるのとは大違いです。やり直すこと10回くらい。ようやく入りました。この時には疲れでぐったりです。
次はコンタクトの取り外しです。オルソの取り外しはちょっと変わっています。スポイト状の吸盤のようなものにコンタクトを吸着させ、それを引っ張って取り外します。取り外しも簡単ではありませんが、入れるときほどではありませんでした。
テスト装着一日目
適応検査、レンズの取り外し練習でおよそ2時間かかりました。そして昨夜、初めて自宅でオルソを装着しました。このレンズはテストレンズです。実際、自分用のレンズを作成するかどうかはテスト装着を1週間行ってから判断します。このテスト装着で眼に異常がでないかどうかをチェックすることになります。
ただ、それよりも問題はやはりレンズの入れ外しですね・・・。いずれか慣れるのだとは思いますが、昨夜もレンズ装着までに30分くらい。今朝はレンズを取り外すのに10分くらいかかりました。新型コロナウイルスの影響で自宅勤務であることが幸いです。
1日目の効果
肝心の効果についてお伝えします。テストレンズなのであまり度数は出ないと眼科の先生に言われていたのですが、子供の感想としては裸眼と眼鏡と半分くらいの視力ということです。
1日目としてはよい結果だと思います。1週間程度すると視力は安定するそうです。
ここまでのまとめ
オルソ検討から申し込みまではおよそ1年以上検討しました。迷っていたポイントは次のような点です。
- 費用が高い
- 子供にレンズのメンテナンスができるかどうか?
- 夜寝ている間にレンズが外れて紛失しないかどうか?
費用に関しては、子供のためと思って仕方ないと思っています。レンズのメンテナンスについては、眼科の話では基本親がやるようです。夜寝ている間にレンズが外れてしまわないかという心配については、前述の通り、それはなさそうです。
新たにわかった課題としては、レンズの入れ外しです。親がやってあげるという点はまだしも、こんなに難しいものとは思ってもいなかったです。ただ、先生がやったときは一発で入っていましたので、慣れの問題だとは思っています。