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ICLのリスクと発生確率 | ネットで隅々まで検索してわかったこと

飛び込み

ICL手術にはどのようなリスクがあるの?それはどれくらいの確率で発生するの?という疑問にお答えします。

2018年2月にICL手術をしたダイゴ@ICLです。

「ICLに興味はあるけれど、どんなリスクがあるかわからなくて怖い」と思っている方も多いのではないかと思います。

私も手術前にリスクについては相当に調べました。失明とかしたら嫌ですからね・・・

情報収集して感じたのが、どこの病院のホームページを見ても同じようなことが紋切り型で書かれていて、実態がわかりにくいということです。

インターネット検索の何十ページ先まで隅々までリサーチしてようやく見えてきました。一般的なICL眼科・クリニックのホームページにはあまり書かれていないICLのリスクを6つご紹介します。

ICLの6つのリスク

手術時の白内障発症

個人的に一番心配していたのが、手術時にレンズが水晶体に強く接触による白内障の発症リスクです。

公表されている山王病院アイセンターICL術後成績によると、手術直後の白内障発症は0件です。日本国内全体でみてもほとんど発症事例はありません。私も担当医に確認しましたが、ICL手術により白内障を発症することは考えにくいという見解でした。

手術後の白内障発症

数年前まではICLにより房水の流れが妨げられ、術後の白内障発症リスクが懸念されていました。

しかし2014年にホールICLが認可されたことにより、このリスクは大きく軽減されました。現在は術後の白内障発症リスクは心配する必要はないのではないかと思います。

ホールICLを用いることで、手術は1回で済むようになりました。また、1例目の手術を行った2007年から約10年の時が経過していますが、白内障や緑内障といった合併症は一例も報告されていません。

Medical Note

ICLをすると白内障になる確率が高くなると言われていたのは、ホールICL登場前のことです。

ハロ・グレア

ハロ・グレアという言葉は知っているけど、どんな症状なのかわからないという方はこちらが参考になります。

ハログレアの見え方~レーシック・白内障・円錐角膜

私は手術当日はハロもグレアもありましたが、幸いなことに翌日からは全くなくなりました。ICLの場合、ほとんどの人が術後数日で気にならないレベルまでハロ・グレアは落ち着くようです。

また最近では、「EVO+」という光学部が大きくなったICLレンズが開発され、ハロ・グレアがより軽減されるようになりました。ハロ・グレアが心配な方はEVO+の取扱いのある眼科・クリニックを選ぶとよいかもしれません。

EVO+の取り扱いがある南青山クリニック

暗いところでの瞳孔の大きさが標準より大きいとハロ・グレアが発生しやすいようです。事前検査で暗所瞳孔径の数値を医師に確認をしましょう。

レンズのサイズが合わない

レンズのサイズが合わないと術後、レンズが安定せず動いてしまうことがあるようです。

レンズのサイズを決めるために、瞳の幅を計る検査があるのですが、これが重要とのことです。瞳の幅は定規のようなもので測っていました。最終的にはアナログなんですね。

手術当日までレンズサイズは合うのだろうかと心配していました。レンズサイズが合わない場合、レンズの取替・再手術となります。

乱視矯正のICLを挿入した場合の6%ほどは手術後、レンズを入れ替える必要が生じるほどレンズが眼の中で回転してしまいます。

参照:スワンアイクリニック

乱視矯正ICLの場合、眼の中にレンズを挿入する際、細かい位置合わせが必要です。6%というのはかなり高い確率ですね。

過矯正

ICL手術において一番起こりうるリスクは過矯正ではないかと思います。

ICLやレーシックを検討するような強度近視の人は目がよく見えることに対しての憧れが強く、過矯正の弊害を軽視しがちです。

しかし、過矯正になると「近くのものが見えにくい」「疲れる」「頭痛がする」などの症状が出やすくなります。せっかく目がよくなったのに生活の質が落ちてしまっては意味がありません。

ICLではレンズの交換をすることは可能ですが、それはあくまで最終手段です。

幸いなことに過矯正は事前の視力検査で防ぐことができます。眼科・クリニック選びをする際は視力検査をしっかりしてくれるところを選びましょう。

しっかりというのは少なくても日を変えて2回以上の視力検査をするという意味です。視力は体調や気候によって変わってきます。1回だけの視力検査で度数を決めてしまうのはあまりに危険です。

私の執刀医は過矯正にならず、かつ1.0以上見えることを目標として定めてくれました。結果として手術1週間後の視力は1.2でちょうどよい見え方となりました。

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眼内炎

ICLは目の内部にレンズを入れるため、手術時や術後まだ傷があるうちは目の中に細菌が入り込むリスクがあります。眼の内部に菌が入り眼内炎を発症すると失明の可能性もあるそうです。早期治療をしても視力低下は避けられないとのことです。

眼内炎の発生確率は発症率0.0016%ということです。10万人に1~2人くらいの確率です。

参考記事:眼内炎の発症率

眼内炎を防ぐためには、手術前・手術中、手術後のケアが大切です。手術3日前から抗菌目薬をします。手術中はしっかり抗菌対策した手術環境が必要です。手術後もしっかり抗菌目薬をすることが大切です。

その他参考になるサイト

山王病院アイセンターICL術後成績

遠谷眼科屈折矯正手術(レーシック・PRK・ICL)について

屈折矯正手術について

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