「ICLは快適ですか?」と聞かれれば快適ですと答えます。「ICLをやってよかったですか?」と聞かれればやってよかったですと答えます。しかし「ICLを家族や友人に勧めますか?」と聞かれればかなり迷います。
なぜICLを家族・友人に勧めることを躊躇するのか?
ICLは快適です。生活の質は大きく向上します。ICLをして本当によかったと感じています。それでも家族や友人に対して安易にICLを勧めたくはありません。
それは手術時のリスクは避けられないからです。確率は極めて低いと言われるものの、失明を含めたリスクが存在するからです。
視力が悪くてもコンタクトや眼鏡があれば生活はできます。ICLは生活の質の向上を目的とするものです。
生活の質の向上のために、最悪の事態を含めたリスクを取るわけです。身近な人であればあるほど、勧めにくいなと感じます。
それなのになぜ私はICLをしたのか?
人には勧めにくいのになぜ私はICLをしたのか?
ICLをする前に何度も何度も自分に問いかけました。
「眼鏡やコンタクトではだめなのだろうか?」
「手術が失敗して白内障になったらどうするのか?」
最終的に私がICLをすることにしたのは次の4つの理由からです。
コンタクトレンズだと運転中に危ない
めったにないことですが、過去に運転中に目が渇いてコンタクトレンズが外れそうになったことがありました。
コンタクトだと目に負担が大きい
継続的にコンタクトレンズを付けていると角膜に負担をかけます。ドライアイにもなります。コンタクトを使い続けることもリスクだと考えるようになりました。
災害時に生き残れるかを考えた
私は強度近視です。強度近視だと眼鏡やコンタクトなしでは生活が困難です。考えすぎかもしれませんが、東日本大震災のような災害で眼鏡が壊れたり、コンタクトが手に入らないような状況になったらどうしようと想像することがありました。そうなったら、大げさではなく死活問題です。
サーフィンをやりたい
積極的な理由としては、いつかサーフィンをしたいという気持ちがありました。そのためICLをやりたいと考えました。リスクを恐れてICLをせずに夢を諦めたら人生後悔するだろうなと。
そのような色々な気持ちがまざってICLを決断しました。実を言うと、最大のリスクである眼内炎については手術後に知りました。事前に知っていたらICLを決断できなかったかもしれません。事前に知らなくてよかったかも。
ICLをやる理由を自分に問うてほしい
コンタクトや眼鏡が煩わしいからという理由だけで安易にICLに飛びついてほしくはないです。
コンタクトや眼鏡ではだめなのか自分に問うてみて下さい。リスクがあってもICLをやる理由や価値があるか確認してみて下さい。