ICL手術に失敗して白内障になることはあるのか?ICLにすると白内障になりやすくなるのか?ICLにした後白内障になった場合どうなるのか?という疑問にお答えします。
2018年にICL手術をしたダイゴです。
ICLにするとき心配したのが白内障リスクです。特に心配したのが手術中のミス等による白内障発症です。実際のところはどうなんでしょうか?
ICL手術が原因で白内障になることはあるのか?
残念ながらあるようです。
原因としては
(1)手術中にレンズが水晶体に強く接触してしまう
(2)もともと白内障気味で手術が原因で悪化した
白内障は1例で、この方は元々軽い白内障があり承知の上で手術を受けた方です。すべての方がその後の適切な処置で良好な視力を維持されています。
というのが私の調べた範囲での結果です。
後者については、本人がそのリスクを承知の上で手術をしたようなので仕方ない面もあると思うのですが、前者については健康な目が白内障になってしまうわけですから、かなり怖いですね。
手術中の強い接触が起きる理由としては、手術ミスの他に手術中に急激に眼圧が上昇することで発生することがあります。手術による白内障発症率は0.4%程度ということです。
手術で白内障になってしまった場合、視力に影響しない程度のものであればそのまま経過観察をします。もし進行して視力障害を生じた場合はICLを摘出して白内障手術をおこないます。
ICLにすると白内障になりやすくなるのか?
2014年以前はICLにすると白内障リスクがやや高まるとされてきました。
手術後に房水の流れが妨げられて水晶体に影響を与えてしまうからです。しかし2014年のホールICLの登場により、このリスクは大きく軽減しました。
しかし、従来のICLは房水循環(目の中の水の流れ)が悪くなることから、約1~2%白内障が進行するというリスクがありました。この合併症をなくすべく清水は、レンズの中央に極小の穴をあけたHole ICL(ICL KS-AquaPORT)を考案・開発し、2007年に世界で最初の移植を行いました。その後、このHole ICLは房水循環が改善されたことから白内障のリスクが低下し、現在世界70か国以上で承認され世界的スタンダードとなっています。
将来、白内障になったらどうする?
ICLをしている人が将来、白内障になった場合はいったんICLのレンズを取り外してから白内障の手術を行います。
ICL手術の適応年齢の上限として45歳程度と目安があるのは、加齢に伴い白内障発症が増えることが理由の一つです。ICLにしてすぐに白内障になったらもったいないですからね。
白内障の人はICL手術ができるのか?
白内障の人はICL手術ができません。
ICLは水晶体の上にレンズを設置するので、水晶体が白濁している白内障の人はレンズを入れても意味がありません。白内障の人はいったん人の水晶体を吸い出してから白内障用のレンズを入れます。
まとめ
ICL手術が原因で白内障になる確率はゼロではありません。手術を受けようとする人はそのリスクを認識した上で手術を受けるか決めましょう。
逆にいったんICLを入れてしまえば、白内障を発症する確率はICLを入れていても入れていなくてもさほど変わりません。
将来白内障になった場合はICLを取り外す必要がありますが、白内障になるまではICLで快適に過ごし、白内障になったら白内障用レンズを入れるということでよいと思います。ICLをしようとしまいと誰でもいつかは白内障になります。
確かホリエモンさんも同じ見解だったと思います。