ICL

ICLと老眼 | ICLにしたら手元が見えなくなる隠れ老眼に要注意

老眼でスマホが見にくい

ICLの適応年齢は21歳以上です。年齢の上限は明確に定められていませんが、できれば45歳くらいまでが望ましいとされています。理由は45歳くらいから老眼が始まるからです。老眼があるとICL手術に問題があるのでしょうか?

ICLにして老眼が発覚することがある

「近眼の人は老眼にならない」という俗説がありますが、これはまったくのウソです。

老眼になると近くのものが見にくくなるのですが、近眼の人は近くにピントが合うので、老眼になってもそのことに気がつかないだけです。

ICLにしたことをきっかけに初めて老眼に気がつく人もいます。ICLで近眼がなくなったために老眼の症状がはっきりするからです。

普段、眼鏡やコンタクトをしていれば老眼を自覚できそうなものですが、眼に負担が少ないようにと弱めの度数のものを使っていると気がつかないことがあります。ICLの場合、正視(1.0)以上に矯正するため、老眼の症状がはっきりでます。

普段、コンタクトや眼鏡をつけていて老眼の症状がでないからといって大丈夫だと考えるのは早計です。

老眼の人はICLをしないほうがいいのか?

老眼鏡ここまでの話の流れからすると、老眼の場合、ICLにしないほうがよいように思えるかもしれません。実際、ICLの年齢制限が45歳までであるのも老眼が関係しています。

しかし私は老眼を理由にICLを躊躇する必要はないと考えています。

なぜなら第一に誰でもいずれかは老眼になるからです。30歳でICL手術をしたとしてもいずれかは老眼と向き合う必要があります。早いか遅いかの違いだけです。

第二に、老眼は老眼鏡でカバーできるからです。近眼もコンタクトや眼鏡でカバーできますが、震災等でコンタクトや眼鏡を失ったとき、生死に関わります。老眼の場合、老眼鏡がなくても不便ですが生きていくことには困りません。

老眼の疑似体験をしよう

そうは言っても年齢を重ねて徐々に老眼を自覚するのと、ICLを機に急に老眼を自覚するのは意味合いが異なります。

老眼の可能性のある人は老眼がどのようなものかを体験しておくとよいと思います。専門の器具を使って老眼の疑似体験をさせてくれる眼科もあります。またお手軽にやるのであれば、矯正視力が1.2以上になるコンタクトをつけてみることです。

老眼の疑似体験をしてみて、老眼の症状がひどくて耐えられないという場合にはICLを考え直しましょう。

私はICL直後、至近距離へのピント調節に時間がかかり老眼を疑似体験しました。スマホの文字が読めずとても不便でした。LINEへの返事もできず苦労しました!

老眼の人にもICLをお勧めしたい

私はまだ老眼ではありませんが、仮に老眼であったとしてもICLにしたと思います。

老眼を疑似体験して老眼の大変さは理解しています。それでも老眼鏡をかける不便さよりもICLから受ける生活の質向上のメリットのほうがずっと大きいと思うからです。

ただし老眼は想像以上に大変です。40歳以上でICLを検討している方は手術後に手元がみえづらくなる可能性を理解した上で手術を決めましょう。

また、老眼鏡をかけるくらいならICLにする意味がないと考えるなら、コンタクトのほうがよいと思います。

ICLのレンズ交換は現実的ではありません。老眼への対応は度数調整できるコンタクトのほうが容易です。

老眼用のフェイキックIOLを使うという選択肢

まだあまり一般的ではありませんが、老眼用のフェイキックIOLもあります。ただし人づてにまだ性能がよくないと聞いています。安易に考えるのはやめましょう。

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